香りの違いは“あと混ぜ”で決まる?アフターミックスブレンドの秘密
- q-matsumoto
- 10月29日
- 読了時間: 3分
香りを最大限に引き出す焙煎方法
コーヒーを飲んだとき、「この香り、なんか違う!」と思ったことはありませんか?その香りの違いは、焙煎の仕方によって生まれます。
今日は、当店でも人気のブレンド『葡萄の余韻』に使われているちょっと特別な製法、アフターミックスブレンドについてご紹介します。
🍇 アフターミックスブレンドってなに?
コーヒーのブレンドには、大きく分けて2つの方法があります。
1️⃣ プレミックス:生豆の段階で数種類を混ぜて一緒に焙煎する方法。
2️⃣ アフターミックス:豆をそれぞれ別々に焙煎してからブレンドする方法。
名前の通り、アフター(あとで)混ぜるブレンドです。

☕️ なぜ別々に焙煎するの?
コーヒー豆は、産地や品種によって性格が違います。たとえば、ブラジルの豆は柔らかくて甘みが出やすい一方、グァテマラの豆は硬くて、じっくり焙煎するとコクが出ます。
これらを同じタイミングで焙煎すると、「焦げすぎる豆」と「焼けきらない豆」が出てしまうことも。
だからこそ、豆ごとに焙煎を変えることで、それぞれの豆がいちばんおいしくなる瞬間を引き出せるんです。
まるで料理で、「お肉はじっくり焼いて」「野菜はサッと炒める」といった具材ごとの火の入れ方を変えるのと同じようなイメージです。
🔥 手間はかかるけど、香りが違う!
アフターミックスブレンドは、普通のブレンドよりも手間がかかります。豆ごとに焙煎を変えるので、その分、時間と技術が必要です。
でもその分、香り、甘み、コクがそれぞれしっかり立って、飲んだときに立体的で奥行きのある味わいになります。
🍷 当店のアフターミックスブレンド『葡萄の余韻』
『葡萄の余韻』は、その名の通り“ぶどうのような香り”が特徴。
この香りを生み出しているのは、実はインドネシアの豆なんです。ふわっとしたぶどう香と、ほのかなチョコレートのような香ばしさ。
そこにブラジルのまろやかな甘みと、グァテマラのしっかりしたコクを組み合わせて、香り・甘み・深みのバランスを整えています。
どの豆も、いちばん美味しくなる焙煎度で仕上げたあとにブレンド。まさに“香りを設計したブレンド”です。
🌿 飲んでみると…
カップにお湯を注いだ瞬間、ふわっとぶどうの香り。ひと口飲むと、やわらかな甘みとまろやかな口当たり。
飲み終わったあとには、静かに残る心地よい余韻。
酸味が強すぎず、深煎り好きの方にも飲みやすい味わいです。
💬 他の豆との飲み比べもおすすめ!
同じ「ぶどう系の香り」でも、エチオピアのグジG1 アナソラ ナチュラルはよりフルーティーで軽やかな香りが楽しめます。
『葡萄の余韻』と飲み比べると、「香りの方向性の違い」が分かってとても楽しいですよ。
🚚 焙煎したてをお届けします
当店では、ご注文をいただいてから焙煎しています。だから、届いた袋を開けた瞬間に広がる香りは格別。ぜひ、焙煎したての“香りの鮮度”を感じてください。
☕️ まとめ:香りを楽しみたい方におすすめ!
アフターミックスブレンドは、「香りの良いコーヒーが好きな人」にぴったりの製法です。
手間を惜しまず、豆ごとに焙煎を変えることで、香り・甘み・コクがきれいに重なり合う一杯に。
『葡萄の余韻』は、その魅力をたっぷり感じられるブレンドです。ぜひ一度、おうちカフェで楽しんでみてください🍇




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