失敗から学ぶ!美味しいコーヒーを淹れるためのヒント
- q-matsumoto
- 9月16日
- 読了時間: 6分
「お店で飲んだコーヒーは美味しかったのに、家で淹れるとどうも味が違う…」
「昨日は美味しかったのに、今日のコーヒーはなぜか不味い…」
こんな経験はありませんか?
実は、当店に寄せられる「コーヒー失敗あるある」のほとんどの原因は、「なんとなく抽出」していることにあります。あなたも「なんとなく抽出」していませんか?
この記事を読めば、味のブレも解消され、自宅でも安定して美味しいコーヒーが淹れられるようになりますよ。
ぜひ、この記事を読んで、コーヒー抽出方法を見直してみてください。
☕️ この記事を読んでわかること
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失敗の8割はココが原因!「なんとなく抽出」からの脱却
当店に寄せられる失敗の多くは「計らない」ことにあります。
美味しいコーヒーを淹れるための最初のステップは、「計ること」です。
「量・温度・時間」は意識していますか?プロが教える3つの黄金比
「なんとなく」で淹れてしまう最大の原因は、「量・温度・時間」を意識していないこと。
この3つは、コーヒーの味を劇的に変える黄金比です。
まずは次のレシピで淹れてみましょう。
☕️ コーヒー抽出レシピ コーヒー豆12.5g(中挽き)/お湯200g / 温度88℃ |
このレシピは当店で提供するテイクアウトのホットコーヒーのレシピです。
これで基本をマスターしてください。
抽出時間を計る重要性
抽出時間を計ることも大切です。タイマーを使わないと、抽出時間が長すぎて苦味が出たり、逆に短すぎて水っぽく物足りない味になってしまいます。 1投目から2分30秒の時点でサーバーもしくはコーヒーカップからドリッパーを外して、抽出を切り上げてください。
抽出前の最終チェック!美味しい一杯を左右する2つのポイント
適切な「挽き方(粉の粒度)」で味が決まる
「なんとなく」で淹れている方は、もしかしたら粉の粒度も気にせずに使っているかもしれません。実は、この 「粉の粒度(挽き方)」 こそが、コーヒーの味を大きく左右する重要なポイントです。
ハンドドリップに適切な粒度は一般的に「中細挽き〜中挽き」です。
粒度が細かすぎる、お湯が粉の間を通りにくくなり、余計な苦味や雑味が出てしまいます。
抽出時間が長くなって、余計にお湯に浸かってしまうからです。
一方、粗すぎるとお湯が素通りしてしまい、コーヒーの旨味や香りが十分に抽出されず、水っぽい味になります。
抽出テクニック編:プロの味を再現する注ぎ方のコツ
蒸らしを制する者はコーヒーを制す!成功の鍵を握る「蒸らし」の重要性
市販のドリップコーヒーに「少量のお湯を粉全体にかけ、20〜30秒蒸らします」と書かれているのを見たことはありますか?
新鮮なコーヒー豆で淹れる場合も全く同じ工程が必要です。
たった20秒では意味が無いように感じるかもしれませんが、
この蒸らしによって、コーヒーの成分がスムーズに抽出されるようになります。
例えるなら、洗顔前にフェイスミストで毛穴を開かせるようなもの。
蒸らしによってコーヒー粉が温まり、旨味成分が溶け出しやすくなるのです。
少量のお湯とは、先ほどのレシピの場合30gです。
コーヒー粉の倍量と覚えておきましょう。
たったこれだけ?「の」の字で美味しくなる、お湯の注ぎ方と攪拌のワザ
お湯を注ぐときに1点に集中して注いでいませんか?
「の」の字を書くようにして、お湯を注いでみましょう。
最終的に全ての粉がお湯に浸かるなら、どちらでも同じように思うかもしれませんが、
撹拌の意味があります。
「の」の字を書くことで抽出中のコーヒー粉が撹拌されて対流が発生し、均一な抽出が可能です。
こうすることで、抽出ムラを防ぎ、常に美味しい一杯を淹れられます。
あるある?お客様が実際に体験した失敗
次の3つはお客様から寄せられた失敗体験談です。
あなたもやってしまったこと、ありませんか?
たった1日で味が激変!【保存方法のミス】
真夏にコーヒー豆を常温保存してしまいました。当時はコーヒーの知識が無く、乾物と同じようにコーヒーも常温保存で良いと思い込んでいましたが、冷凍保存しないといけなかったんですね。たった1日で味が変わってしまい、苦味が強くなってしまいました…とても勿体無いことをしたと今でも悔やんでいます。
「コーヒーって冷凍するの?」と思った方、家で美味しいコーヒーを飲むために保存方法もぜひチェックしてください
正しく抽出出来てなかったかも…【フィルター選択ミス】
ドリッパーとペーパーフィルターの形が合ってないことにドリップコーヒーを始めて半年後に気づきました。円錐型のドリッパー(V60)なのに、無印良品で買ったペーパーフィルター(台形)を使っていました。
フィルターを円錐に変えたところ、よりクリアな味わいになりました。
ドリッパーとコーヒー豆の良さ、どちらも活かせてなかったかもと反省しました。
たった数分で台無しに【抽出場所・温度管理のミス】
コーヒーカップの保温を省略した日のこと。抽出後に2〜3分程度離席したら、エアコンの風がカップに直撃。淹れたてにも関わらずぬるいコーヒーになってしまい、香りを全然楽しめなかった。この経験から、夏でも必ずカップを保温しています。
なんとなく抽出卒業ロードマップ
まずは推奨レシピを試す
味が安定したら、挽き方を調整する
苦みが欲しければ少し細かく、すっきりと飲みたければ少し粗めにしてみましょう。
違う種類の豆を試してみる
中深煎り〜深煎りで苦味やコクを、浅煎り〜中煎りで酸味やフルーティーさを味わいましょう。
同じ抽出方法でも豆の個性がわかり、あなたのコーヒーライフはもっと豊かになります。
今日から実践できる!美味しいコーヒーを淹れる5つの秘訣
この記事の大事なポイントをまとめます。
☕️ 「なんとなく」から「意識的に」へ: 味のブレは、「量・温度・時間」を計らない「なんとなく抽出」が原因です。まずは推奨レシピを試して、基本的な淹れ方をマスターしましょう。 ☕️ 「量」を制する: 豆、お湯、抽出時間。この3つを正確に計るだけで、コーヒーの味は劇的に安定します。 ☕️ 「挽き方(粒度)」を見直す: 適切な粒度で挽くことで、苦味や雑味のない、クリアな味わいを引き出せます。 ☕️ 「蒸らし」を丁寧に行う: 抽出前の蒸らしは、コーヒーの成分をまんべんなく引き出すための大切なステップです。 ☕️ 「の」の字で注ぐ: お湯を一点に集中させず「の」の字で注ぐことで、抽出ムラを防ぎ、常に安定した美味しさを再現できます。 |
特別な器具は必要ないので、すぐにできる事ばかりです。
ぜひ、今日から始めてみてください!
あなたの「美味しい」の基準となる一杯を、ぜひ当店の豆でお試しください
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