オイル?湿気?…いいえ、それは深煎りのご褒美
- q-matsumoto
- 5月7日
- 読了時間: 2分
コーヒー豆をじっくり観察したことはありますか?
深煎りの豆の表面に、うっすらとオイルが浮いているのを見て、「これって湿気?古くなった?」と心配した方もいるかもしれません。
でも、実はそれ、美味しさの証なんです。

コーヒーオイルとは?
コーヒー豆にはもともと10~15%程度の脂質(オイル)が含まれています。焙煎が浅いうちは、豆の細胞壁がオイルを閉じ込めていますが、焙煎が深くなるにつれて細胞壁が壊れ、内部のオイルが表面にじわっと滲み出てくるのです。
このオイルこそが、深煎りならではのコクや苦味、濃厚な香りを生み出す大切な要素。つまり、オイルは「焙煎の深さ」と「美味しさの濃さ」を物語る“ご褒美”なのです。
湿気との違い
一方、湿気は空気中の水分が豆に吸収されることで起こります。豆がベタついたり、ふやけたり、カビの原因になることもありますが、オイルとはまったく別物。オイルは焙煎直後に自然に出るもので、時間が経つにつれて酸化しやすい性質があるため、保存には注意が必要ですが、見た目だけで「湿気てる」と誤解する必要はありません。
むしろ新鮮な深煎り豆ほど、ツヤっとしたオイルが美しいんです。
美味しく飲むために
表面にオイルが見える深煎り豆は、☑ 密閉容器に保存する☑ 直射日光を避ける☑ できるだけ早めに使い切るこれらを守ることで、香り高いコーヒーを楽しめます。
もし「オイルが気になる…」という場合でも、過度に不安になる必要はありません。むしろそれは、あなたの一杯にリッチなコクをもたらしてくれる存在です。
コーヒー豆の“光”を見つめながら、深煎りのご褒美をじっくり味わってみませんか?
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